まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
「うん。連絡取るための、スマホ。ないと不便でしょ? 誰かが傍に居るだろうけど、別と連絡取りたい時だってあるだろうし。理人のカードで登録してあるから、ネットショッピングで、なんでも好きなもの買ったら良いよ」
「え。そっか……嬉しい」
春くんの言葉を聞いて、私はポケットに突っ込んだままの名刺を思った。凛太さんが書き込んでいたあれって……多分、仕事用の名刺に個人の連絡先を書いていたってことだよね?
「あれ? どうしたの。そんなに、嬉しくなかった?」
春くんは私がこれを聞いて喜ぶと思っていたのか、反応が薄かったので驚いているようだ。
「え? ううん。そんなことないよ。でも私、服とかは見て着てから買いたい派だから。ネットショッピングするよりは、今日みたいにお店に行って物を見てお買い物したいな」
慌てて話題を誤魔化した私に、春くんはニカっと笑って言った。
「そう? 買い物行きたいなら、いつでも連れて行くよ。今日は俺、すっごく楽しかった」
「うん。私も。春くん、今日はありがとう」
そのまま、なんでだか、私は春くんに凛太さんのことを言えなかった。
「え。そっか……嬉しい」
春くんの言葉を聞いて、私はポケットに突っ込んだままの名刺を思った。凛太さんが書き込んでいたあれって……多分、仕事用の名刺に個人の連絡先を書いていたってことだよね?
「あれ? どうしたの。そんなに、嬉しくなかった?」
春くんは私がこれを聞いて喜ぶと思っていたのか、反応が薄かったので驚いているようだ。
「え? ううん。そんなことないよ。でも私、服とかは見て着てから買いたい派だから。ネットショッピングするよりは、今日みたいにお店に行って物を見てお買い物したいな」
慌てて話題を誤魔化した私に、春くんはニカっと笑って言った。
「そう? 買い物行きたいなら、いつでも連れて行くよ。今日は俺、すっごく楽しかった」
「うん。私も。春くん、今日はありがとう」
そのまま、なんでだか、私は春くんに凛太さんのことを言えなかった。