まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
ずーっとディスプレイを見通しだった雄吾さんは疲れているのか眼鏡を外しながら、目を擦る。
そうなのか……あれって一度したら、匂いっていつまで保つんだろう。彼の匂いが消えかかったらやっぱりまたするのかな……。赤くなってきそうな顔を、私はまた擦った。
そんな挙動不審な私を、雄吾さんは不思議そうな顔で見やりながら聞いた。
「透子は、何か食べたいものはあるか?」
「えっと……パスタ、です」
春くんは和食を作るのが好きみたいで、この巣では主食は白米が多い。たまにはパスタも食べたいなって、この前に思っていたところだった。
「イタリアンか……」
雄吾さんは少し考え込むようにすると、また机の上にあるディスプレイの方向を向いて何かの入力を始めながら言った。
「昼から……遠出をして、ドライブしよう。今日は春の移動は電車だから車もあるし、ゆっくり出来るだろう」
「はい。あ……レストランに行くなら、着替えて来ても良いですか?」
静かに頷いた雄吾さんに微笑んで、部屋に戻ると昨日買ったばかりの水色のワンピースを身に付けた。
そうなのか……あれって一度したら、匂いっていつまで保つんだろう。彼の匂いが消えかかったらやっぱりまたするのかな……。赤くなってきそうな顔を、私はまた擦った。
そんな挙動不審な私を、雄吾さんは不思議そうな顔で見やりながら聞いた。
「透子は、何か食べたいものはあるか?」
「えっと……パスタ、です」
春くんは和食を作るのが好きみたいで、この巣では主食は白米が多い。たまにはパスタも食べたいなって、この前に思っていたところだった。
「イタリアンか……」
雄吾さんは少し考え込むようにすると、また机の上にあるディスプレイの方向を向いて何かの入力を始めながら言った。
「昼から……遠出をして、ドライブしよう。今日は春の移動は電車だから車もあるし、ゆっくり出来るだろう」
「はい。あ……レストランに行くなら、着替えて来ても良いですか?」
静かに頷いた雄吾さんに微笑んで、部屋に戻ると昨日買ったばかりの水色のワンピースを身に付けた。