まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
046 腐れ縁
雄吾さんが連れて来てくれた海の見えるレストランは本当に料理も美味しくて、遠くの方に水平線が広がる風景は素敵で、また涙ぐんでしまった私にさりげなくハンカチを渡して彼はまた呆れたようにして笑った。
個室のように趣味の良い水色のパーティションで区切られていたけれど、料理を持ってきてくれたハンサムな店員さんは、私の泣きそうな顔を多分見てみぬふりをしてくれていた。
だけど、何があったか気になっていただろうとは思う。私だとそう思っているから。
私たちがデザートを食べ終わったタイミングで、ある人から声が掛かった。
「よぉ。雄吾、来てくれていたのか」
「子竜。久しぶり。店に居たんだな」
燃えるような赤毛を持つ、これまたハンサムな人が現れた。
明らかにオーダーメイドで身体に沿った薄いグレーのスーツ姿で、背が高くて体付きはとてもがっちりしている。全身のシルエットのせいか、何だか目の前に居る同じような体型の雄吾さんとなんとなくイメージが被ってしまった。
個室のように趣味の良い水色のパーティションで区切られていたけれど、料理を持ってきてくれたハンサムな店員さんは、私の泣きそうな顔を多分見てみぬふりをしてくれていた。
だけど、何があったか気になっていただろうとは思う。私だとそう思っているから。
私たちがデザートを食べ終わったタイミングで、ある人から声が掛かった。
「よぉ。雄吾、来てくれていたのか」
「子竜。久しぶり。店に居たんだな」
燃えるような赤毛を持つ、これまたハンサムな人が現れた。
明らかにオーダーメイドで身体に沿った薄いグレーのスーツ姿で、背が高くて体付きはとてもがっちりしている。全身のシルエットのせいか、何だか目の前に居る同じような体型の雄吾さんとなんとなくイメージが被ってしまった。