まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
049 特攻
私は病院のベッド側の椅子に座ったまま、今は眠ってしまっている春くんを見つめていた。
彼の大きな手をそっと握ると、とても冷たい。いつもは熱いくらいに、温かいのに。
私を守るために自分の血を使い過ぎて、ひどい貧血を起こしてで倒れてしまっているんだから。それも……無理もないことだけれど。
あの後、会社へと電話を掛けた私は子竜さんの秘書さんに雄吾さんの名前を出して、必死で社長に繋いで欲しいと訴えた。そうしたら、あっさりと子竜さんの携帯に繋いでくれた。
偶然休暇だった子竜さんは近くに居て、私達が居た公園にまで慌てて来てくれた。
だけど、彼が来た時に公園のトイレの周辺は春くんに倒された襲撃者全員が横になっていた。
春くんは自分が限界になるまで戦い、私が凛太さんの警告通りに閉じこもっていた女子トイレの前で、一人力尽きていたらしい。
彼の大きな手をそっと握ると、とても冷たい。いつもは熱いくらいに、温かいのに。
私を守るために自分の血を使い過ぎて、ひどい貧血を起こしてで倒れてしまっているんだから。それも……無理もないことだけれど。
あの後、会社へと電話を掛けた私は子竜さんの秘書さんに雄吾さんの名前を出して、必死で社長に繋いで欲しいと訴えた。そうしたら、あっさりと子竜さんの携帯に繋いでくれた。
偶然休暇だった子竜さんは近くに居て、私達が居た公園にまで慌てて来てくれた。
だけど、彼が来た時に公園のトイレの周辺は春くんに倒された襲撃者全員が横になっていた。
春くんは自分が限界になるまで戦い、私が凛太さんの警告通りに閉じこもっていた女子トイレの前で、一人力尽きていたらしい。