まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
 力が抜け切っている私を支えたままで、彼はゆっくりと小刻みに動く。私は小さな絶頂がずっと続いているようで、気持ち良すぎて言葉が出てこない。

 理人さんの腕に、縋り付くのがやっとだ。

「あっあっ、はあああっ」

「透子さん。口を開いて、物欲しそうですね。もっと……します?」

 私はがくがくと上下に揺さぶられながらも、彼の言葉に必死で頷く。気持ち良過ぎて、腰の辺りから溶けてしまいそう。

「理人さっん、キスして……」

 私の甘える声に、理人さんは唇を軽く舌で舐めてから応えた。上下で繋がり合ったところから、はしたない水音が続く。

 お腹の中に、また熱さを感じた。理人さんがまた出したのかなって、溶け切った頭で何となく考えた。

「透子さん。まだ、出来そうですか?」

 今回は理人さんが少しだけ、甘えた声で私の耳にキスしながら言った。そんな彼の声に抗えなくて。荒い息を吐きつつ、口を必死で閉じて何とか首を縦に振った。

「可愛いな。ずっと、こうして居たくなる。明日は透子さんは立てないかもしれませんね」

 理人さんは私を押し倒しながら、優しそうな笑みを浮かべて言った。
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