まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
「ごめん……真理亜のことは本当に。俺また……油断をしてて、あんな風にされるなんて思ってなくて。透子を不快な思いにさせて、本当にごめん……」
悲しそうに声を振り絞るようにして、春くんは謝った。
私が言葉を探して黙ったままいると、嘆願するようにして大きな茶色の目から涙をぽろぽろ零しながら言った。
「透子、何でもするから、嫌いにならないでっ、お願い」
とても可愛いらしいその顔に、私はどうしても甘くなるし、ほだされてしまいそうになる。ううん、ダメだよね。このおおかみさんはいけないことしたんだから、何か罰を与えないと……。
うんと、後悔したくなるような罰。
「ねえ。春くん、人化して?」
「……え? うん。良いよ。でもちょっとだけ待ってて。俺、部屋で服着てくるから」
「だめ。そのままで、人化して?」
茶色の狼は困惑したようにして、首を振った。
「透子? でも俺このままだと裸になるよ?」
「良いよ。それから……春くんは私に触れちゃダメ。これから当分良いって言うまで触って良いのは、私だけ。そうしたら、私の前で違う女の子とキスしたこと、許す」
真剣な目の私を見て、こくっと春くんが喉を鳴らしたのがわかった。
悲しそうに声を振り絞るようにして、春くんは謝った。
私が言葉を探して黙ったままいると、嘆願するようにして大きな茶色の目から涙をぽろぽろ零しながら言った。
「透子、何でもするから、嫌いにならないでっ、お願い」
とても可愛いらしいその顔に、私はどうしても甘くなるし、ほだされてしまいそうになる。ううん、ダメだよね。このおおかみさんはいけないことしたんだから、何か罰を与えないと……。
うんと、後悔したくなるような罰。
「ねえ。春くん、人化して?」
「……え? うん。良いよ。でもちょっとだけ待ってて。俺、部屋で服着てくるから」
「だめ。そのままで、人化して?」
茶色の狼は困惑したようにして、首を振った。
「透子? でも俺このままだと裸になるよ?」
「良いよ。それから……春くんは私に触れちゃダメ。これから当分良いって言うまで触って良いのは、私だけ。そうしたら、私の前で違う女の子とキスしたこと、許す」
真剣な目の私を見て、こくっと春くんが喉を鳴らしたのがわかった。