まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
「ね。手、どけて」

 春くん自身はもうかなり立ち上がっていて、大きな両手でも隠しきれなくなっていた。

「と、透子。でも……」

「早くしないと、許さないから」

「う、わかった」

 恐る恐る、といったように、春くんは手を離した。ペタンと寝たままのお耳と正反対に、それは立派に勃ち上がってしまってる。

 まじまじとそれを見つめる私から、春くんは恥ずかしそうに目を逸らす。

 顔は真っ赤になっているし、息もとても興奮しているのかはぁはぁと止まらない。もちろん、可愛い茶色の尻尾も顔を出してしまっていた。

「……こんなに大きいんだね」

 そっと手を添えると、ビクッと体中から震えた。

「教えて。どうしたら、気持ち良い?」

「持って……上下に擦って欲しい」

 私は言われた通りに、両手で擦り始めた。

 シュッシュッと音を立ててベルベットのような触感のそれが、肌を擦っていく。信じられないけどむくむくと、まだどんどんと大きくなる。

 私はそのまま、先端の丸い部分を口に含んだ。

「あっ、透子、気持ち良い。……そんな、ダメだよ」

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