まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
「……俺には春の何が悪いのか、よくわからないんだが」
「でも、私。それを見て、すごく嫌な気持ちになって……」
「まあ……やきもちを、妬いたんだな。妻の透子が居る前でそういうことをする、その女の子にも問題はあると思うが……春は、昔から女の子に甘いからな」
くくっと過去を思い出すようにして、雄吾さんは笑った。
「春くんの小さい時のこと、雄吾さんは知ってるんですか?」
「まあな。俺と理人は幼馴染なんだが、あいつは理人の父親の弟の息子なんだ」
「理人さんとは、従兄弟に当たるんですね」
「小さい頃から、こちらの里にたまに遊びに来ていてな。女の子より可愛いって言われて、良く揶揄われて怒っていたな」
「今でも……あれだけ、可愛い顔をしてますもんね」
私は春くんの可愛い笑顔を、思い浮かべた。今は年頃の青年としての格好良さが加わってしまっても、あれだけ可愛いのだ。
幼い頃は、きっと天使だと思う。
雄吾さんは私のなんとも言えない顔を見て、少しだけ笑いながら言った。
「でも、私。それを見て、すごく嫌な気持ちになって……」
「まあ……やきもちを、妬いたんだな。妻の透子が居る前でそういうことをする、その女の子にも問題はあると思うが……春は、昔から女の子に甘いからな」
くくっと過去を思い出すようにして、雄吾さんは笑った。
「春くんの小さい時のこと、雄吾さんは知ってるんですか?」
「まあな。俺と理人は幼馴染なんだが、あいつは理人の父親の弟の息子なんだ」
「理人さんとは、従兄弟に当たるんですね」
「小さい頃から、こちらの里にたまに遊びに来ていてな。女の子より可愛いって言われて、良く揶揄われて怒っていたな」
「今でも……あれだけ、可愛い顔をしてますもんね」
私は春くんの可愛い笑顔を、思い浮かべた。今は年頃の青年としての格好良さが加わってしまっても、あれだけ可愛いのだ。
幼い頃は、きっと天使だと思う。
雄吾さんは私のなんとも言えない顔を見て、少しだけ笑いながら言った。