まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
「春くん。ごめんね。私がやり過ぎた。好きだから、泣かないで」

 私は彼の身体をそっと撫でると、茶色のお耳がピンと立った。

「……透子……」

「ごめんなさい。私……真理亜さんに、やきもち妬いた。春くんは私のなのにって思っちゃった。泣かせてごめんね。好きだよ」

 春くんは一気に人化すると、それに驚く私をベッドに引き込みながら可愛い顔で笑った。

「……知ってる。俺はその何倍も、何十倍も好きだよ。透子」

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