まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
理人さんに呼ばれて、彼の声がした方向を見る。すごく真剣な顔をしていて私の気のせいではなかったら、沈着冷静を絵に描いたような彼が今まで見せた事もない程にとても緊張しているように見える。
「これからの事を、説明したいと思います。もし、何か疑問点に思うような事があればその都度聞いて下さい」
「はい」
すごく真剣な顔になっているので、私も多分そういう顔をして頷いた。
「……匂いつけが完了次第、早急に僕らはこの巣から引っ越すことになります」
「あの、匂いつけって何ですか?」
私は言われていた通りに、疑問点を早速口にした。その単語が、私には何を意味するか本当にわからなかったから。
しんと部屋の中が、静まりかえる。不思議に思って見渡すと三人とも、なんとも言えない顔をしていた。
もしかしたら……何か悪い事を聞いてしまったのかもしれない。隣に居る傍若無人を思わせるようなタイプの春くんでさえも、息を詰めたように黙り込んでる。
私もこの展開にどうして良いかわからずに、戸惑ってしまった。
「……そうですよね。異世界から来た人間の透子さんには、わからなくて当然でした」
「これからの事を、説明したいと思います。もし、何か疑問点に思うような事があればその都度聞いて下さい」
「はい」
すごく真剣な顔になっているので、私も多分そういう顔をして頷いた。
「……匂いつけが完了次第、早急に僕らはこの巣から引っ越すことになります」
「あの、匂いつけって何ですか?」
私は言われていた通りに、疑問点を早速口にした。その単語が、私には何を意味するか本当にわからなかったから。
しんと部屋の中が、静まりかえる。不思議に思って見渡すと三人とも、なんとも言えない顔をしていた。
もしかしたら……何か悪い事を聞いてしまったのかもしれない。隣に居る傍若無人を思わせるようなタイプの春くんでさえも、息を詰めたように黙り込んでる。
私もこの展開にどうして良いかわからずに、戸惑ってしまった。
「……そうですよね。異世界から来た人間の透子さんには、わからなくて当然でした」