まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
「んー? 時間潰しだよ。ここへ移動する道中で襲われたら、面倒だからね。全員分の大きい荷物持って移動するってなると、どうしても車で移動することになるでしょ? そこを襲われたらすごく面倒だったし。時間を置いて森で相手出来るように、奴らを引き付けていたんだよ。あー、開いた」
私はただただ寛いでいるだけだと思っていたので、春くんが言ってくれた事情を聞いてすごく衝撃だったけど。確かにそれを聞かされていたとしても、不安でそわそわしてしまって映画を観ているどころではなかったはずだ。
これから起こる事を全部わかっていながら、私には何も言わずに彼らは気を使ってくれたんだ。
難しい表情になっていた私の顔を見て、春くんは安心させるようにニッと笑った。
「さ、入ろう? ここが俺たちの住む新しい巣だ。すぐ休もうと言いたいところだけど、結構長い期間放っておいたから。今夜眠れるくらいには、片付けないとね?」
「うん。わかった。手伝うね」
恐る恐る踏み入れた薄暗い玄関ホールも、広い。そして、驚くのは天井の高さだ。高い天井の吹き抜けに大きなモダンな照明。
私はただただ寛いでいるだけだと思っていたので、春くんが言ってくれた事情を聞いてすごく衝撃だったけど。確かにそれを聞かされていたとしても、不安でそわそわしてしまって映画を観ているどころではなかったはずだ。
これから起こる事を全部わかっていながら、私には何も言わずに彼らは気を使ってくれたんだ。
難しい表情になっていた私の顔を見て、春くんは安心させるようにニッと笑った。
「さ、入ろう? ここが俺たちの住む新しい巣だ。すぐ休もうと言いたいところだけど、結構長い期間放っておいたから。今夜眠れるくらいには、片付けないとね?」
「うん。わかった。手伝うね」
恐る恐る踏み入れた薄暗い玄関ホールも、広い。そして、驚くのは天井の高さだ。高い天井の吹き抜けに大きなモダンな照明。