まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
今まで見たこともなかった美形な人の、少し艶めいた色気ある表情に私はこくんと喉を鳴らした。
「……はい」
理人さんに促されるままに、私はゆっくり左手を差し出す。
「指が細くて、すごく綺麗な手だ」
「……普通ですよ」
感動したように彼が呟いたので、私は慌てて否定をした。
「綺麗ですよ。僕の手と比べてみますか?」
理人さんの大きくて綺麗な手に目を移す。雪石膏みたいなつくり物めいた綺麗な手だ。
「比べるのが、恥ずかしくなっちゃうくらい。理人さんの手はすごく綺麗です」
「ありがとうございます?」
「ふふっ……なんで疑問形なんですか?」
「言われたことがないもので……僕には妹が居たので……近くに女の子が居ることには慣れているつもりではいたんですけど……」
と、彼は一度話を切ると口に手を当てた。
「理人さん?」
「いえ、すみません。関係ないことを言いそうになりました」
そう言いながらぺろっと私の手の甲を舐めた。
「ん、くすぐったいです」
くすっと私は笑うと、理人さんは優しく微笑んだ。
「上書きします……気持ち良いですか?」
「……はい」
理人さんに促されるままに、私はゆっくり左手を差し出す。
「指が細くて、すごく綺麗な手だ」
「……普通ですよ」
感動したように彼が呟いたので、私は慌てて否定をした。
「綺麗ですよ。僕の手と比べてみますか?」
理人さんの大きくて綺麗な手に目を移す。雪石膏みたいなつくり物めいた綺麗な手だ。
「比べるのが、恥ずかしくなっちゃうくらい。理人さんの手はすごく綺麗です」
「ありがとうございます?」
「ふふっ……なんで疑問形なんですか?」
「言われたことがないもので……僕には妹が居たので……近くに女の子が居ることには慣れているつもりではいたんですけど……」
と、彼は一度話を切ると口に手を当てた。
「理人さん?」
「いえ、すみません。関係ないことを言いそうになりました」
そう言いながらぺろっと私の手の甲を舐めた。
「ん、くすぐったいです」
くすっと私は笑うと、理人さんは優しく微笑んだ。
「上書きします……気持ち良いですか?」