まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
016 その前に
「う、はい……」
理人さんのような人にそんな事を、されてしまえば……私は決して、嫌じゃない。そんな気持ちに戸惑ってどうしても、赤くなってしまう。
こちらを見てくる薄いグレーの目は透き通っていて、すごく綺麗。じっと見ていると、そのまま吸い込まれてしまいそうな程。
彼はゆっくりとした動きで赤い舌で丹念に私の左手を指の股まで舐めあげると、腕まくりしてむき出しになっていた私の腕に視線を落とした。
「あのっ……ちょっと待ってください。そこは……春くんに、舐められてなくて」
意味ありげな視線にこれからの行為を予感して、慌てて止めた私に理人さんは薄く微笑んだ。彼の持つ綺麗な顔も、少しだけだけ紅潮しているようだった。
「こちらに来るまでに……雄吾に、言われたんです。一週間後の本番までに、少しでも透子さんに慣れておくようにって……僕にこうされるのは、嫌ですか? それとも……今は何か理由があってやめてほしい?」
未だかつて経験したことなどない美形の上目遣いに、私はすごく動揺してしまった。
「そっ……そんな、そんなことは……ないですけど……」
理人さんのような人にそんな事を、されてしまえば……私は決して、嫌じゃない。そんな気持ちに戸惑ってどうしても、赤くなってしまう。
こちらを見てくる薄いグレーの目は透き通っていて、すごく綺麗。じっと見ていると、そのまま吸い込まれてしまいそうな程。
彼はゆっくりとした動きで赤い舌で丹念に私の左手を指の股まで舐めあげると、腕まくりしてむき出しになっていた私の腕に視線を落とした。
「あのっ……ちょっと待ってください。そこは……春くんに、舐められてなくて」
意味ありげな視線にこれからの行為を予感して、慌てて止めた私に理人さんは薄く微笑んだ。彼の持つ綺麗な顔も、少しだけだけ紅潮しているようだった。
「こちらに来るまでに……雄吾に、言われたんです。一週間後の本番までに、少しでも透子さんに慣れておくようにって……僕にこうされるのは、嫌ですか? それとも……今は何か理由があってやめてほしい?」
未だかつて経験したことなどない美形の上目遣いに、私はすごく動揺してしまった。
「そっ……そんな、そんなことは……ないですけど……」