君とふたりで。



でも、ハッキリ“嫌い”とは言い切れない。




「…ま、いいや。ごめんな! 無理言って」


「あたしも…なんか…ごめん」




謝るならキスくらいしろよ




あたし自身思ったくらいだから、一紀は尚更だろう。



でも、何も言わなかった。




「いや、いんだわ。じゃ…またな!」


「うん…またねっ」














一紀は…




もうこの時には






“別れ”の決意を



していたのかもしれない
























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