Cherry Blossoms〜偽りの絆〜
「ど、どこに行ったらいいんだ?」
ヨハンが一歩廊下を歩き、呟く。その言葉を一花もクラウディオも否定しなかった。校長室がどこにあるのか、三人は誰も知らなかった。
「一花はここに来たこと、一度もなかったの?」
クラウディオの問いに一花は首を縦に振る。一花が知っているのは、ここに弟二人が通っているということだけだ。授業参観などで訪れたことは一度もない。
「でも、地図もないしな〜……」
ヨハンが頭をガシガシとかき、困ったような表情を見せる。こうなったら通りすがりの誰かに訊ねるしかない。そう思っている一花たちだったが、ふと視線を感じて振り返る。
「あの、何かお困りですか?」
中学校の制服を着たその少年はスラリと背が高く、色素の薄い髪を持った彼は、どこか異国の王子様を思わせる華やかな容姿をしている。
「実は校長室に行きたいのですが、場所がわからなくて……」
一花がそう眉を下げながら言うと、少年は「この学校、広いですからね!」と笑みを浮かべて言う。すると、「姉ちゃんじゃん!」という声が廊下中に響く。
ヨハンが一歩廊下を歩き、呟く。その言葉を一花もクラウディオも否定しなかった。校長室がどこにあるのか、三人は誰も知らなかった。
「一花はここに来たこと、一度もなかったの?」
クラウディオの問いに一花は首を縦に振る。一花が知っているのは、ここに弟二人が通っているということだけだ。授業参観などで訪れたことは一度もない。
「でも、地図もないしな〜……」
ヨハンが頭をガシガシとかき、困ったような表情を見せる。こうなったら通りすがりの誰かに訊ねるしかない。そう思っている一花たちだったが、ふと視線を感じて振り返る。
「あの、何かお困りですか?」
中学校の制服を着たその少年はスラリと背が高く、色素の薄い髪を持った彼は、どこか異国の王子様を思わせる華やかな容姿をしている。
「実は校長室に行きたいのですが、場所がわからなくて……」
一花がそう眉を下げながら言うと、少年は「この学校、広いですからね!」と笑みを浮かべて言う。すると、「姉ちゃんじゃん!」という声が廊下中に響く。