愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

 ミシェルが居なくなってからは、しばらくの間食事が喉を通らなくなり、夜は眠れなくなった。ふわふわのミシェルの髪を思い出すと恋しくて眠れない。

 母である王妃に言われるまで体調不良である事に気がつかなかった。


 まずはちゃんと食事を摂りなさいと言われ、無理やり食事を摂った。

 夜も眠れるようにと、マッサージをされたり香を焚かれたりカモミールティーを用意された。


 そんな顔で第三王女を迎えることはできないわ! 健康を取り戻すようにと言われ、外に出て庭園を散歩する事にした。


 でも、どこもかしこもミシェルとの思い出ばかりで、そればかり考えてしまう。

 庭に出るとミシェルを思いだし、教師が来ていても、剣術をしていてもいつも見守って居てくれたのに……。
 

 なんでミシェルの家は伯爵家であんなに身分が低いのだ!と


 ミシェルに会いたくて、会いたくて、ミシェルの家であるアルディ伯爵を責めたこともあった。なぜもっと国に貢献して陞爵出来なかったのか!!  

 そうしたらミシェルと結婚する事が出来たのに……。


 ミシェルへの想いを引きずったまま、婚約者であるプリシアと過ごす事になる。



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