―ホストの恋―
「ごめんね~」

謝りながらさっきの席に付く。

「彼女~?」

ニヤニヤしながら聞いて来る。

「違うよ?」

とは言うもののバレバレだった。

「そんなベタな着メロに設定してて"彼女じゃない"なんて通じひんやろ~?」

なんて笑いながら言う。

「ははっ」

苦笑いしか出来ない俺に

「携帯貸して?」

「…は?…なんで?」

「着メロ変えるねん!!一週間だけ♪彼女怒るかもしれんけど!!そんな着メロ…客が聞いたら怒るやろ?」

「…何がしたいの?」

俺の携帯の着信音を変えて何になるんや?

「深い意味は無いけどね!!あ!でも彼女気付くかなぁ?」

なんて言いながら俺の携帯をいじっている。

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