星と空

紗良side

ん…。眩しいっ。

「おはよう、紗良ちゃん。改めまして、日南風舞です〜!好きなように呼んでね〜僕も悠飛先生と同じで紗良ちゃんの嫌なことしないから安心して!僕みんなとお話しするのが好きだからなんでも言ってね〜。」

風舞…せんせい?なんかふわふわしてて優しそう。
痛いことしないって言ってくれたし味方?信じてみようかな…

「小月……さら…。お願いします。」

「よろしくね〜あ!紗良ちゃん、僕、どこまでなら近くでもいいかな?」

「あれ…。」

「あれね〜♪」

「今日ね、僕。紗良ちゃんとお話ししたくてきたんだ〜!あ、お義父さんとお母さんのことじゃないからね〜。」

コクン、じゃあなんだろ?

「紗良ちゃんに検査を受けてほしいんだ。骨髄検査って言ってね、紗良ちゃんの痛いよ〜ってところ調べるんだ〜。」

「…それ、痛い?」

「ちょっと痛いかもしれない…。泣いても暴れてもいいから受けてほしいんだ…。」

「いやぁ…。でも受ける。」

「お〜!紗良ちゃんえらいね〜。背中ナデナデしてもいいかな?」

「嘘…つかない?」

「もちろん!」

優しいと思うし、頷いた。

「ありがとう。ナデナデ大丈夫、紗良ちゃんはいい子。大丈夫。紗良ちゃんは、悪くないからね。」

温かかった。心がポカポカした。
でも、悠飛先生の時とは違った…。

「フェーウッ ウワーン」

声を殺さずに泣いたのはいつぶりだろうか…。

「大丈夫。大丈夫。」

ヒック グスン ヒックヒック グスン

-10分後
「紗良ちゃん、大丈夫?」

「うん…。もぉ大丈夫。」

「そっか、そっか。あしたの朝、悠飛先生が検査入れたからね。紗良ちゃんが動いちゃうと危ないからさ、僕と藤宮先生って人で固定したいんだ。」

「イヤァ…。コワイ…」

「藤宮先生?」

風舞先生?は小さい声も見逃さない。
怖いから頷いた。

「うん、そうだよね。怖いよね。そう思ってさ、明日の朝検査の前に会ってみよっか。だいじょーぶ。すごくいいやつだから!」

「わかった…。」

「ありがとう。疲れちゃったね、寝ていいよ〜。」

そんな言葉で私は目を閉じた。
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