星と空

悠飛side

今日、俺は夜勤だ…。
眠すぎる。

まあ、夜の見回りは行かなきゃだし、行くか…。


みんな大丈夫そう。あとは紗良ちゃんか。

紗良ちゃんのところに向かっていたら、
「…イヤァハァハァ…イヤァァ」って聞こえた。

まずいな…。
「紗良ちゃん〜。悠飛先生入るね。」

「ウゥ…ヒックハァハァハァ…イヤァハァハァハァ…ハァハァハァハァハァハァハァハァ」

「さらちゃーん。大丈夫だよ〜。落ち着こうね。ゆっくり深呼吸しようね!」

「ハァハァハァハァハァハァハァハァ…スゥーハァハァハァハァハァスゥーハァハァハァハァハァハァ」

「ごめんね紗良ちゃん。マスクつけててね〜。」

それから20分経って治った。
「紗良ちゃん、苦しかったね、辛かったね。」

「嫌、もう嫌!うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

ダメだ…風舞呼ぼう。
「小児科空知です。日南先生いらっしゃいますか?あと、安定剤お願いします。」

「日南です、すぐ向かいます。」

「紗良ちゃん、どうしたの?」

「イヤァ…いやぁぁぁぁぁぁぁあ!」

「うん。うん、嫌なんだね。ごめんね。お話も嫌だと思うけど他に嫌なことあるかな?」

風舞はゆっくり紗良ちゃんに問いかけている。

「ままぁ…ぱぱぁ。置いていかないで!ハァハァまたみんなで水族館行くの!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

「そっか、置いてかれそうなんだ。辛かったね、ごめんね。」

「…パパもママも…紗良が死……でほしい…って言っ……の」

「うん、うん。そっか、それは夢で見たのかな?」

「置いていかないで!パパ!ママ…。」

「悠飛、幻覚だ。アイマスクと鎮静剤持ってきて。」

「わかった。」
俺は急いで病室を出て行った。
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