星と空

悠飛side

処置室についた俺はすぐに準備をして紗良ちゃんが安心できるように針は隠した。

それと安心できるようにぬいぐるみやポスターも準備しておく。

看護師は付けたくなかったからメンタル面で風舞を近くに置き、月斗に固定してもらう。

あらかじめ紗良ちゃんには、月斗が固定するから痛いんじゃなくて、検査が痛いと伝えてある。
そうしないとパニックを起こしそうだからだ。

コンコン
そんなことを考えていたら、紗良ちゃんが来たようだ。

「はーい!悠飛です〜、入っていいよ♪」
紗良ちゃんの負担を減らすように声掛けをする。

「……ぬいぐるみ…か…かわいい。」

紗良ちゃんがふと発した言葉だった。

「ほんと〜?じゃあ紗良ちゃんさ、僕と好きなぬいぐるみ選んでさ、それぎゅってしてようか!」

風舞は紗良ちゃんの精神面を考えて、小児科としても動いてくれるから助かる。

コクン

嬉しそう…!これで検査できるかな?

何分かして紗良ちゃんが選んだのはかわいいイルカの抱き枕だった。

「…これがいい。」

「うんじゃあこれぎゅっとしてようね、僕隣で手繋いでるからね。」

コクン

「じゃあ、紗良ちゃん。上のお洋服脱いでゴロンってしてくれるかな?」
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