最強総長の愛するボディガード


「心羽ちゃん、私あんなこと言っちゃったんだけど、よく考えるとボディガードの心羽ちゃんが蒼凰から離れるなんて無理だよねっ。ほんっとにごめんね!」



と全力で謝ってきた。
でもあまりにも突然で、私は



本当にもうあんなこと思ってないのかな?



と心さんの言葉を疑ってしまう。
けれど、



「許してくれる……?」



とモデルさんのような容姿の心さんに上目遣いで言われてしまえば、そのあまりの眩しさに許さざるを得ない。



「う、えっと……はい……」



すると心さんはパアッと明るく笑って、



「心羽ちゃんありがとう〜!大好き!」
「く、苦しいです心さん……」
「あっ、ごめん心羽ちゃんっ」
「どころで今日はどういったご用件でこちらに……?」
「あっ、それはね〜……じゃん!」



そう勢い良く心さんが袋から取り出したのは、ミルクチョコレートの板チョコ一枚だった。

< 110 / 151 >

この作品をシェア

pagetop