最強総長の愛するボディガード
私も今日はボディガードのお仕事がお休みで、みんなに会うためにここに来たんだけど、誰もいないからお留守番になってしまった。
「そっか!じゃあみんながいない内にパパッと作っちゃおうっ」
「はいっ」
私たちは手際よく生チョコを作っていき、気づけば最後の飾り付けの工程に入っていた。
チョコペンで線を描いてオシャレにしてみたり、デコレーションシュガーで食感にアクセントを入れてみたりと試行錯誤を重ねていると、心さんが一切れの生チョコを手に持ってあ〜んをしてきた。
「いいんですか?」
「うん!不味いことはないと思うけど、一応味見も兼ねて食べちゃおっ。はい、あ〜んっ」
私はその声に合わせて心さんにチョコを食べさせてもらった。
けれど次の瞬間、私は突然眠気に襲われて。
「んっ!すごくおいしいで……す……」
しまった、と思った時にはもう遅い。
私は心さんにもたれかかるようにして、深い眠りについた。
「ふふっ、簡単に騙されちゃって、心羽ちゃんってばおっちょこちょいっ」
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