最強総長の愛するボディガード
結末
心羽side
どうして……どうして瑠奈がいるの?
まさか心さんに唆されてついて来たの?
瑠奈にボディガードとしての誇りはないの……?
「ちょっと瑠奈っ、どうしてここに……」
「全部……全部あんたのせいよ!」
瑠奈の叫ぶような高い声が耳を貫く。
顔を見ると、瑠奈は私を憎んでいるかのような表情をしていた。
なんで、瑠奈がそんな顔をするの……
「あんたがいなくなってから、お父様とお母様は私に冷たくなった……好きな物も買って貰えなくなって、もう最悪!」
あんなに瑠奈のことを溺愛していた両親が、瑠奈に冷たくする理由は一つしかない。
私がいなくなったことにより、任務でミスをする瑠奈の実力を知ったからだ。
「でもそれは……瑠奈が、私に押し付けたのがいけないんじゃ」
「うるさい!あんたなんか、死んじゃえばいいのよ!」