最強総長の愛するボディガード
そう謝って、心さんはその場に泣き崩れた。
心さんのことは許せないけど、心さんは私のせいで失恋しちゃったんだよね……
だから強くは責められないかも……
そんなことを思いながら、泣き続ける心さんを呆然と見つめていると、心さんは結斗さんに優しく捕らえられた。
これにて、一件落着だ。
瑠奈とはまた話し合わなければならないけど、それはまた今度。
さて、この場をどうにかしなければ……
「おっと、心羽ちゃん大丈夫?」
体がふらついて、私は蒼凰さんに支えられる。
「あっ、ごめんなさい大丈夫ですっ」
「ほんとに〜?確かに怪我はないみたいだけど、ここに転がってる人達みんな心羽ちゃんが倒したんでしょ?」
「はい」
「ならもう疲れきってると思うし、車で休んでてよ。表に止めてあるから」
なんだか、こんなこと前にもあったような……
既視感を覚えながらも、甘えてばかりいられないと私は蒼凰さんに言う。