最強総長の愛するボディガード


文句を言おうと思ったけど、今の彰人には安静第一だからやめることにした。



それに心做しかさっきよりも息苦しそうに見える……
食器を片付けたらまた様子を見に来よう。



そうして私は彰人の寝室を後にした。
十分もしないうちに帰ってくると、彰人は眠っているようで。



お薬も飲んでたし、風邪以外の病気じゃない限りは大丈夫かな。
そういえばタオルぬるくなってるよね……
変えてこないと。



タオル片手に寝室を出て、また寝室へ戻ってくる。
そしてタオルを彰人の額に乗せ終わると、私はつい彰人の顔に見惚れてしまう。



彰人の顔しっかり見るの初めてだけど、すごく整ってる……
大体、寝顔でこんなに綺麗って有り得るの?



なんて思いながら眺めていると、段々頭がぼ〜っとしてくる。



あれ……ここで寝ちゃ、ダメなのに……
瞼が、重く……て……



そして、私は深い眠りについてしまった。


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