最強総長の愛するボディガード
内容が内容なだけあって、蒼凰さんには画面を見せちゃいけない気がして、私はスマホをポケットにしまう。
すると蒼凰さんは、今までにない冷たい表情をして。
「心羽ちゃん、これは今の主従関係における命令ね?今から俺に何をされても、乱暴なことしたり逃げたりしないで」
「え……?きゃっ……」
命令なんて言葉が蒼凰さんの口から出てくると思わず、反応が遅れた私。
蒼凰さんは、その隙をついて私を壁に追い込む。
そして昨日みたいに顔が近づいてきて、私と蒼凰さんの唇が重なった。
「ん……っ」
待って、私……
蒼凰さんと……き、キス……してるの?
彰人が気をつけろって言っていたのは、もしかしてこのこと……?
抗おうにも命令で禁じられてしまったため、私は時間に身を委ねるしかなく。
たった数秒のキスが、私にはとても長い時間に感じられた。
「蒼凰、さ……どういうこと……っ」
「ねぇ、心羽ちゃんの心を占領しているのは誰?」
私の心を占領……?