最強総長の愛するボディガード
トリュフチョコに決めていたことも思い出し、私はチョコレートを彰人の口へ運ぶ。
するとその時、玄関に繋がるドアが開いて。
チョコレートを彰人の口の中に入れたあと、私はその人物の名前を口に出す。
「蒼凰さんっ」
そう呼ぶけれど、蒼凰さんはショックを受けたような顔をして何も言わない。
「……蒼凰さん?」
「はぁ……警戒すべきは、結斗じゃなくて彰人だったってわけね……」
その次の瞬間だった。
ソファに手首を押さえつけられ、蒼凰さんから逃げられなくされてしまったのは。