最強総長の愛するボディガード
……そうか、これが……
「愛しさなのか……」
きっと俺は、この気持ちに気がつくまで時間がかかっただけで、最初から心羽ちゃんに惹かれていたのだ。
スーツ姿で入ってきた、立ち姿が花のように美しい彼女に。
世間では、これを一目惚れと言うのだろう。
過保護な父が連れてきた、年下の小さなボディガード。
「そんなつもり、無かったんだけどなぁ……」
けれど心羽ちゃんに惚れてしまったからには、もう自制は効かない。
「心羽ちゃん、愛してるよ」
そう言うと、驚いた顔をする心羽ちゃんの前に彰人が立つ。
まるで、俺から心羽ちゃんを守るかのように。
「はっ、テメェ今こいつに何しようとしたのか忘れたのか?その気持ちを伝える権利すら、お前にはねぇんだよ」
女遊びのこともあり、特に当たりが強い彰人に言う。