最強総長の愛するボディガード
立ち尽くす私を蒼凰さんが抱き上げる。
そうまさに、こんな感じで。
そうなるともちろん彰人にも火がつく。
「……テメェ心羽返せ」
「返せ?心羽ちゃんは彰人のものじゃないでしょ?」
「テメェのもんでもねぇだろ」
「お前ら〜、そろそろ結斗が……あ」
颯さんは、何かに気がついた瞬間口を閉じる。
目線の先には、笑っていながらも怒っているように見える結斗さんの姿が。
「……二人とも?」
「「……」」
そのあまりの怖さに、流石の二人も私の取り合いをやめることにしたそうで。
流石、みんなのまとめ役結斗さん……!
そう尊敬していると、蒼凰さんは私を降ろしてくれる。
一件落着かと、みんなが各々の定位置に座っていくと。
勢い良くリビングのドアが開いて、私は思わず身構えてしまう。
けれどそのドアの向こうにいたのは、
「みんな久しぶり〜!」