最強総長の愛するボディガード


何か、嫌な予感がする。
その先の答えを聞きたくない。
でも……



世界はいつだって、待ってくれないものだ。



可愛らしいソプラノの声が、“嫌だ”と思ってしまったその瞬間。



「蒼凰の女遊びの相手をしてきた人たちのことだよ」



恐れていたことが、起きてしまった。



蒼凰さんが女遊び……?
する訳ないよ、だって蒼凰さんは……



「蒼凰……さんは……」



そこで、喉の奥がヒュッと鳴る。



待って……私、蒼凰さんのこと何も知らない……
いつも優しくて、笑顔で……
それくらいしか分からない。



「……あ……」

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