来る日も来る日もXをして
「そっ、そうだよ。悪いか!?俺はばあちゃん子なんだよ!」

先輩は開き直ったように言った。昨日から、いつもは余裕たっぷりな先輩のらしくない姿を見てばかりで戸惑ってしまう。

「いや、その・・・悪いとかじゃなくて、意外過ぎただけです。その・・・いいと思います。むしろ素敵・・・というか。」

「そ、そうかな?」

先輩は頬をかいて照れている。

───チャラ男のくせになんか可愛いかも・・・?これってもしかしてギャップ萌えを狙う作戦?でも本当っぽいよね・・・。

「先輩が編んだの、見たいです。」

「だめ。」

「いいじゃないですか。くださいなんて言わないから。」

「写真撮って、ネットにばらまくぞって脅す気だろ。」

「そんなことしませんよ。それにむしろばらまいた方が好感度上がると思いますよ。」

「・・・更科は俺の好感度上がった?」

「え?えっえーと・・・まぁ・・・多少は?」

今度は私が『しまった。』と頬を赤らめる番だった。そんな私を見て先輩は目を見開くと慌てて目を逸らした。
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