福智先輩とヒロイン

1話、ヒロインと社会人



私の名前は、雅 友紀(みやび ゆき)。

桜岡学園高校2年。

乙女心を忘れない。

部活は、恋愛部。部長。


学校にて。

〜・〜・〜


とある部室の中。

「……えー、これから恋愛にとって1番大切なことを2つ話します」


この部には、男子生徒と女子生徒と男女顧問の合計8人、私入れて9人が部活動をしている。


私は、ホワイトボードにある言葉を書く。

キュッキュッと。


ホワイトボードに書いた言葉は、〝恋する心〟と〝体の関係〟だ。


「この言葉にはちゃんと意味があります。
〝恋する心〟とは、何か。誰かわかる人」

スっと手を伸ばしたのは、向かいに座っていた男子生徒。

「〝恋する心〟は、その相手に恋をすることだろ?」

「そう。その通り。でも、1つ間違えると……なんだと思う?」

端に座っていた可愛い女子生徒が言う。

「〝身体の関係〟と、なる。ですよね?ゆき先輩」

「当たり!1つ踏み間違えるととんでもないことになるんです。ですから、恋をする時は間違えないように!」


ーキーンコーンカーンコーン……


「今日の部活は、ここまで!解散」


部活生達は、部室を後にした。


私は、1人自分の椅子に腰掛けた。


ピロン


私は、スカートのポケットからスマホを取り出した。

そう、私には12歳年上彼氏がいる。

名前は、笹木潤一(ささき じゅんいち)という社会人の彼氏が。

何処で知り合ったかと言うと〝マッチングアプリ〟だ。


「雅さん?」

「ん?先生何?」

「自分の教室に戻らないのか」

「え?なぁに〜?2人とも私を追い出して何か、するつもりなのかな〜?」

私は、悪く微笑む。

「馬鹿言ってるんじゃない」

「授業に遅刻するわよ」

「はいはい、」


私も、カバンを持って部室を後にした。

(あの2人、出来てんだよなー。ま、このことは私にしか分からない。)

だって、とある日……

部室の開けてはいけない部屋が、開いてて……見ちゃったから。

(あん時は、ほんとに驚いたわー)


ピロン

私は、この彼と!


私は、再びスマホをみる。


《今週の土曜日空いてる?》

今週の土曜日か〜

〈うん!空いてるよ!〉と返信。


この時の、私はまさかあのことになるとは思いもしなかった。


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