イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

守るって言ったろ?



柴崎家の暮らしが始まって数日がたった。


ようやくこの生活にも慣れ始め、柴崎くんたちのお母さんとも仲良くなっている今日この頃。


部屋の片付けをしているとコンコン、とノックする音が聞こえた。



「はーい」


「聖奈。今暇か?」



返事をするとひょっこりと柴崎くんが顔を出す。


今日は日曜日で学校も休み。そのため私服姿。私服姿も見慣れたけど相変わらずかっこよくて目のやり場に困る。


こんなの学校のみんなが見たら女子生徒は失神しそうだな。


あはは……。



「いま?まぁ、暇だけど……」



ちょうど片付けが終わる頃だったし……。



「じゃあ近くのコンビニ行かねぇ?腹減ってるからなにか甘いもんでも買ってこようかと思ってたんだ」


「ふふ。柴崎くん、本当に甘いもの好きだねぇ」



柴崎くんと暮らすようになって意外な一面を知ることができた。強面だけど優しいところ、家族思いなところ、実は甘いものが好きなところ。
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