イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

はぁ、と自然とため息がこぼれる。



「どうした?ため息なんかついて」


「ひゃあ!柴崎くん!」



気づいたら外に出ていて目の前には柴崎くんがいた。い、今のため息聞こえてた……?


びっくりした私は目をぱちくりさせる。



「なんだよ、またなにか悪いことでも考えていたのか?」



う、柴崎くんにはお見通し……。



「べ、別にそんなんじゃないよ!ほら、早く行こう!」


「大丈夫だよ。お前のことは全力で守ってやるから」



考えてることがわかってるような仕草。


柴崎くんには嘘をつけなくてそっぽを向いた。いつも見透かされてるんだよね……。



「なっ、……恥ずかしい……」



ポンポンと頭を撫でる。


いきなりで思わず本音がこぼれた。だけど、嬉しい。柴崎くんの手は安心する。



「ふっ……聖奈はやっぱり可愛いな」



恥ずかしい気持ちでいっぱいだった私はボソリと呟かれた言葉は聞こえていなかった。
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