イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

ニカッと笑うと私の手を引っ張る柚月。


何かが吹っ切れたように明るい表情に私まで元気になる。



「うん!」



私と柚月は、そのままみんなのいる所へ戻って行った。



「おかえりー。意外と早かったじゃん」



部屋に戻るとみんなそれぞれの活動をしていて緩い空気が漂っている。


ゲームをしたり、パソコンをいじったり。


話し合いは終わったのかな?



「おかげさまでね!」



よかった。柚月、いつもの調子に戻ったみたい。隣で柚月の笑顔を見てほっと胸を撫で下ろす。


私、みんなといるの好きだなぁ。



「聖奈。大丈夫か?」


「ん?」



柚月がみんなの方へ駆け寄った後、柚琉が隣へ来てたずねてくる。


何かを察したのかな。双子だと感がいいというかなんというか……。



「大丈夫!心配してくれてありがとう」


「ならよかった」



笑顔で答えるとポンポン、と優しく頭を撫でてくれる柚琉。
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