イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

***

それは、昨日の出来事だった。


いつも通り、夕食をみんなで取っていた。その時に、柚琉のお母さんから話があった。



「ねぇ、聖奈ちゃん」


「はい」


「萌奈に……、あなたのお母さんに会ってみない?」


「……え?」



あまりにも真剣な顔で言ってくるので、私も表情がかたくなる。


お母さんに、会う……。初めて話を聞いた時は戸惑いしか無かった。自分に家族がいるなんて思ってなかった。


今まで家族なしで生きてきて、突然お母さんに会わないと言われて戸惑わない方がおかしい。


私……どうしたいんだろう。



「会ってみれば?聖奈、初めてお母さんの話が出た時あんなに会いたがってたからな。俺は会った方がいいと思う」



たんたんと話す柚琉。


私と顔をあわせてくれないけど、心配してくれてるんだというのが伝わってくる。



「萌奈は今精神科のところに入院してるけど面会の許可は降りてるから……私から話しておくけど……どうする?」
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