イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

ニコニコ笑顔で話してくれるけどその笑顔が少し怖い。


噂では知っていたけど本当に暴走族の総長なんだ……って、そういえば柴崎くんも総長だよね?


もしかして……



「し、柴崎、くんも総長……だよね?もしかしてふたりで活動してるの?」


「ああ。その通りだ。暴走族の中でも総長がふたりいるのは珍しい。本当なら俺ひとりで総長、副総長は柚月のつもりだったんだが前総長の命令でこうなった」



恐る恐る訪ねるとあっさりと言ってのけた柴崎くん。そうなんだ。やっぱり、噂は本当だった。



「話を戻すぞ。俺は柴崎柚琉。柚月が言ったように俺たちは双子だ。以上」


「兄さん、単刀直入過ぎない?もう少し自分の話したら?」


「……無駄な話はしない主義だ。とっとと次にいけ」



こ、怖い……。


さっきまではそこまで怖くなかったのに兄弟で話すとイライラしてるのかオーラが……。
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