砂嵐のいたずら
石畳にとられた方の足に痛みが走った。
さっきバランスを崩した時に足首をひねったようだ。
あぁぁぁ!!!
最悪…。
『捻挫したようだな…』
チャールズは私を軽々と抱き上げ、ホテルに向かって歩き出した。
「ちょっと、下ろして!恥ずかしいでしょ?」
私が抵抗すると、
『暴れるな!落ちるぞ!!
こんなに腫れていたら歩けないだろう?我慢しろ!』
さっきまでの笑顔はどこに行ったのかと思うくらい厳しい表情に変わっていた。
『俺だって、恥ずかしいんだよ!』