別冊・ダブルブルー
ふふふ。蒼ちゃん、ありがと。


ほら、ツルツルでしょ?


言いながら、私の頬に頬を寄せてくれた青さん。


そんな仕草に、突如我慢の限界はやってくる。


突発的に、青さんの両頬を両手で包んで、くちびるにくちびるを寄せた。


数秒間ののち、ゆっくりとくちびるを離したら、少しびっくりしている表情を浮かべている青さんと目があった。


その表情が可愛らしくて、ついつい緩むのは私の頬。


「青さん、ここ、お髭残ってる」


両手で包んだ、青さんの両頬。


顎の下に剃り残しのお髭が一本だけ。


「剃っちゃいますね」


シェーバーを手に取った私を、


いいの、いいの。


遮った、青さん。


「…え、でも…」


「今の蒼ちゃんからのちゅーと、残ったこの髭があれば、今日1日を頑張れるから」


鏡の前で、青さんからのお返しのキスと嬉しいコトバを受けたら、自然と微笑んでいる。


ブルーがひらひらと舞う、ふたりきりの空間で愛を囁く。



ブルー×ブルー/2






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