別冊・ダブルブルー
「…わ…、」


急に開けた、道の両端にこれでもか、と、咲き誇っている桜。


月明かりを浴びて、妖艶に光っている。


「蒼ちゃんと、さ。見たかったんだ」


蒼ちゃんと出逢えたあの夜から、ずっとずっと、ね。


やっと、叶った。


そんな風につぶやいた青さんの声音は、どこまでも優しい。


願っていれば、叶うんだねぇ。


重ねられたつぶやきが、なおさら嬉しい。


ふたりだけの、ふたりのための、お花見。


夜風がそよそよと吹いて、桜の花びらがひらひらと舞っている。


青さんの髪の毛にも、私の髪の毛にも着地した花びらを笑いながら、取り合う。


夜空の青が優しい月夜。


ふたりだけの、月夜。



ブルー×ブルー/8




< 79 / 79 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

触れたい、cross
藍愛/著

総文字数/25,338

恋愛(その他)108ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
決して、触れられない、ココロの底。
ひとたらしどうし
藍愛/著

総文字数/115,445

恋愛(純愛)460ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ねぇ、柚ちゃんさ。自分が死ぬほど可愛いことに、気がついてる?」 「って、か。叶夢さん。自分がとてつもない勘違いを私に与えていること、気がついていないなんて言わせません」 『『…ったく。このひとたらしやろー!!』』 お互いに気がついていないふたりの、ひとたらしラブストーリー。
No rain,No rainbow
藍愛/著

総文字数/149,355

恋愛(純愛)551ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
わたしに刻まれた、✗ジルシ ココロの深いところに刻まれて、決して、消えない あなたに刻まれた、✗ジルシ ココロに押し込めて、押し込めて 見ないフリをしている いっそふたりで、虹をかけよう ✗ジルシなんてみえなくなるように、消えてしまうように 何度も、何度も ふたりでいっしょに 2021.10.10-

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop