別冊・ダブルブルー
手を繋いで、夜の道を歩く。


帽子を必要としない青さんの横顔を、盗み見る。


「…ん…?」


そんな私の視線に気がついた、青さん。


「シアワセ、だなぁ。って。これ以上のシアワセはない気がするなぁ。って」


「うん。そうだねぇ。同感だ」


私のコトバに、そんな風に応えた青さんは、ぎゅっと握ったてのひらに、力をこめた。


その強さが、嬉しい。


このてのひらが、私を一生導いてくれることが、なによりも、嬉しい。



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