俺様彼女持ち
「痛っ」

彼女はいきなり俺の襟を掴んで軽く持ち上げた。


「な、何?」


びっくりしながらも問うと


「…マイク」


「え?」


「マイクどこにあるか知らないか!!」


「マイク?それならあそこにあるよ」


挨拶をした後に先生が置いているのを見ていたから、俺はステージ左端を指差した。


「…あぁ、そうか」


「え?」


そう言い残すと早歩きでマイクのある場所へ行った。


後ろから色々ついて行ってる野次なんて無視している。


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