俺様彼女持ち
彼女は振り返らない。


俺は肩を叩いた。

すると思った通りの言葉。


「気安く触ってんじゃねぇ!!!何の用だ!!!」


「何のって…あれ」



俺は名前を訊くだけのために彼女を追いかけたのか?

ただ一目ボれしただけの女に?

マイクで暴言を吐く女に?

こんな格好いいわけでもない俺が?



「…分かんね。何の用だろう。」

「ナメてんのか!?」


彼女の鋭い目。


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