シンデレラはもう帰れない。
帰りのチャイムが鳴った。
だけど藤原くんがゴミ箱から拾ってくれたローファーはもう脱げない。
教室の中よりも深いブルーの空の下で、
コツンとお互いのおでこが重なった。
「俺もまだ帰りたくないし」
「帰したくないから」
唇が重なって、
わたしはチェリーに溺れていく。
右肩からずり落ち、地面に横たわるスクールバッグ。
ほどけたネクタイとリボン。
「るっ……ぁ……」
藤原くんからの深くて刺激的なキスは、
間違いなくチョコよりも甘くて、
一度味わったら、
もう帰れないね。


