シンデレラはもう帰れない。
*
高1の夏休み前。
マドンナに耳元で悪口を言われたりしていて、
教室にいずらかったわたしはよく屋上階段で休んでた。
マドンナに悪口を言われるようになった理由は、
わたしがよく藤原くんを目線で追っていて、
好きな気持ちに気付いたからだと思う。
藤原くんとは毎日挨拶を交わすだけ。
ただの同級生。
それでもぼっちなわたしにとっては救われてて、
毎日高校に通うのが楽しくなった。
だから藤原くんと、どうこうなる気はなかった。
それなのに。
藤原くんが階段を上がってきて、
『俺も休もうかな』
そう言って隣に座ってきた。
藤原くんの肩が触れそうで触れなさそうな距離。
授業が始まるチャイムが鳴っても魔法は解けず、
藤原くんはわたしの隣に座ったまま。
高1の夏休み前。
マドンナに耳元で悪口を言われたりしていて、
教室にいずらかったわたしはよく屋上階段で休んでた。
マドンナに悪口を言われるようになった理由は、
わたしがよく藤原くんを目線で追っていて、
好きな気持ちに気付いたからだと思う。
藤原くんとは毎日挨拶を交わすだけ。
ただの同級生。
それでもぼっちなわたしにとっては救われてて、
毎日高校に通うのが楽しくなった。
だから藤原くんと、どうこうなる気はなかった。
それなのに。
藤原くんが階段を上がってきて、
『俺も休もうかな』
そう言って隣に座ってきた。
藤原くんの肩が触れそうで触れなさそうな距離。
授業が始まるチャイムが鳴っても魔法は解けず、
藤原くんはわたしの隣に座ったまま。