溺愛ヤクザの蜜愛条件~契約のキスが甘すぎる~
悲しい気持ちで俯いていれば、先程のスタッフが静かに戻って行くのが見えた。

―早く帰ろう。

投げられた花束をもう見たくない。
美祐は悲しい気持ちを圧し殺してスタッフ達の後を追おうと陰からソッと出た時だった。

「オイッお前ら!うるせぇ、静かにしろォッ!!」

突然ドスの効いた声が響き、パーティーに興じていたホスト達が一斉に入り口へと視線を向けた。
美祐もコソコソ中腰で移動している最中の出来事に、そのままの体勢で時間を止めた。
なんとも情けない状態ではあるが、動いたらヤバい事だけは理解出来た。

そこには強面の男達がズラリと並んでいたからだ。

―もしかしなくても、この人達ヤクザ?!

マンガやドラマ、テレビのニュースでは見たことはあっても実際のヤクザなど会ったことはない。
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