佐藤くんは地味子ちゃんを溺愛中
急げとにかく佐藤くんから逃げないと!!!
私は力をふりしぼって走り続けた。

「いった、、、」

角で誰かとぶつかってしまった。

「あ、ごめん、大丈夫だった!?」

そう言って私に手をさしのべてくれた。

「だ、大丈夫です!て、弥生さん!?!?」

「え、俺の事知ってんの?笑」

「そりゃ、総長とお聞きしたので、、」

「君めっちゃ急いでたけどなんかあったの?笑」

「あぁ、ま、まあ色々と、、、笑」

「ふはっ、そうなんだ笑」

それだけ言って目黒さんはどこかへ行ってしまった。

「おいっ、」

「うわっ!?」

「うわじゃねーよ、お前何逃げてんの?」

「逃げてません!!」

やばい、弥生さんと話しているうちに佐藤さんに追いつかれてしまった。

「お前俺から逃げるとか度胸すげーな、」

「あのさ、」

「なんですか?」

「俺の彼女になれ」

「は?」

何言ってるのこの人は。頭おかしいんじゃないの?

「声漏れてるし、頭おかしくなんかねーし、とりあえず付き合えって言ってんの、」

「無理です。あなたみたいな人生理的に無理なので、さよなら」

「まてって、」

そう言って手を引かれた。

「なんですか?さっきからしつこいです。」

なんで弥生さんは優しいのにこいつは、、」

「は?お前弥生と話したの?」

「なんでですか話したらいけない理由でもあるんですか?」

「いや、別に、」

あぁ、そっか確か弥生さんと佐藤さんは仲悪いんだっけ、、」

「じゃあ、とりあえず付き合うまで俺お前につけてくから」

近くにいることさえ苦痛なこの人に付き添われるとか絶対に嫌!!

「あぁ、もうわかりました!付き合えばいいんでしょ付き合えば!!」

「ふはっ、そうこないと」

「言っときますけど私絶対に好きになることなんてないんで!」

「へぇー、」

なんなのこの人は、

「ちょ、亜美!!佐藤さんと付き合ったの??」

咲良は本当に情報網どっうなってんだか、、

「うん、まあ付き合ったというよりは付き合わされた。」

「ま、そこら辺はいいけどあんた凄いね」

「ん、何が?別に私好きじゃないけど?」

「違う!佐藤さんから付き合おって言われたんでしょ?」

「うんそーだよ、どうせ遊び相手程度にしか思われてないよ笑」

「女嫌いの佐藤來が?そんなわけないでしょ 多分本気で好きだよ 亜美のこと!」

「え?」

「佐藤さんかわいい女の子が常に周りにいるのに亜美に告白したんだよ?それなのに遊び相手なわけある??」

確かにそうだ、佐藤さんは弥生さんとは違い女の子には比較的話すことが少なかった

なんで私を、、?疑問しかない、明日聞いてみよう、、

「佐藤さん、ちょっといいですか」

「なに、」

「なんで私と付き合ったんですか。あの、そのーすごく地味で周りの女の子より可愛くない私なんかなのにどうして付き合おうなんて言ったのか疑問でして、、、」

「それがいいと思ったから。」

「え?」

「なんつーか、俺もわかんねーけど、他の女は俺によってくんのに教室で本読んでたお前を見てなんか好きになってた。」

「好き」という言葉になぜか胸がドキッとした。

「そ、そうなんですね」

「でも、お前地味なくせに口は悪いんだな」

「いや、それは、佐藤さんに遊びで付き合えって言われてると思ってたんで、、、」

「なわけねーだろ」

「あ、そういえば」

「はい?」

「お前タメで話せよ、」

「総長様には敬語を使わないとです!笑」

「昨日まで俺にあんなにボロカス言ってたのに?笑」

「そ、それはちっと違くて、、、」

「來って呼んで?」

「ら、來、、、?

「それでOK、これからよろしくな亜美」

佐藤さんが遊び相手で付き合ったわけじゃないと知って少し安心した。総長と付き合うのも悪くないのかも、

「うん!よろしく來!!」
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