【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
「ここは、公園……?」
「ええ。この公園の奥に、スワンボートがあるんです」
「スワンボート?」
スワンボート……って、乗ったことあったかな?
「はい。今日は良い天気なんで、スワンボートに乗りたいなって思って」
「スワンボート……いいですね」
でもスワンボートって……二人きり、になるんだよね?
「良かった。では行きましょうか」
「は、はい」
なんかちょっと……恥ずかしくない?
「お二人ですね。こちらにどうぞ」
「ありがとうございます」
平日ということもあり、スワンボートは空いていたので、すんなりと乗ることが出来た。
「では、行ってらっしゃい!」
スワンボートに乗り込んだ私たちは、スワンボートを出発させた。
「うわぁ……気持ちいいですね」
宮栄さんがハンドルを握りながら、ゆっくりとスワンボートを漕いでくれる。
「本当に、気持ちいいですね。癒やされます」
宮栄さんと二人でスワンボートに乗るなんて……夢見たい。
ドキドキするし、緊張するけど……楽しい。
「所で、なんでスワンボートだったんですか?」
「だって、ここなら二人きりになれるでしょ?」
宮栄さん、まさか敢えてそうしてくれた?