とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「私、龍聖さんに会いたいの。でも、さすがに鳳条グループじゃいきなり会社に行っても会ってもらえないでしょ? だから、龍聖さんの直接の連絡先を教えて」


えっ、またそんなことを……


「涼香姉さん。龍聖君のことは無理だって言ったよね? あの人は毎日すごく忙しいんだよ。会いたいなんて言ったら迷惑かけるから」


そう言った瞬間、姉さんは嫌そうに顔をしかめた。


せっかくの美人が台無しだ。


「あの人は琴音の彼氏じゃないんだし、別にいいでしょ? 忙しいからって、食事をする時間や寝る時間はあるんでしょ? だったら、お願いすれば少しくらいは私に会う時間を作ってくれるかも知れないわ」


無茶苦茶だよ、その解釈。


「ダメだよ。龍聖君の大切な時間を削らせるのは申し訳ないでしょ」


「いいからさっさと教えて。ピザを食べたら帰るんだから」
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