とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
店長の悲しい過去
「本当に……すみません」


「謝らなくていいよ」


綾井店長の優しい笑顔。


私は、この人にいつも支えてもらってた。


仕事の時、ミスをしてもフォローしてくれ、すごく大きな心で接してくれた。


龍聖君の事故の時だってそう。


店長のおかげで私達は救われた。


そんな店長に、仕事を辞めたいと伝えるのは……とても心苦しかった。


「いつ言われるかと正直ドキドキしてた」


「えっ」


「君は何か覚悟を決めたのかな? ここを辞める理由を聞いてもいい?」


眼鏡、最近新しくしたみたいで……


爽やかなイメージから、少しクールな大人の雰囲気に変わった気がする。


もちろん、どちらもすごく似合ってて素敵だけど。


眼鏡って、人の印象を左右する大切なアイテムなんだと改めて思った。


「……はい。私、龍聖君と海外で暮らします。彼の仕事に一緒に着いていこうと思ってます」
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